DAY1プレビュー。読めない難易度と、暑さとの戦いか

序盤からルートの難易度指標は高い

 8月27日(日)。FIMインターナショナルシックスデテイズエンデューロ・フランス大会のスタートまで24時間を切った。昨日のインターナショナルジュリーミーティング(審判団会議)から戻ったチームジャパンの監督、平地直樹氏は会議で発表されたルートインフォメーションについて次のように話す。

「ISDEのルートインフォメーションには、ルートの難易度を示す記号が1〜4まであるんですが、今回は初日から”4″という表記が大比較的多く出ています。この周辺は高い山がないのですが、それでもトレイルにはアップダウンが多く、注意が必要ということでした。

難易度については主観が影響しやすいのでなんとも言えないですが、この暑さもありますから、序盤から結構ハードな競技になるかもしれないですね」

 日中の最高気温は連日35度前後まで上昇し、湿度も比較的高い状態が続いている。選手は適切な水分補給も重要となるだろう。

牧歌的な風景に展開する僅差のバトル

DAY1とAY2のルートはまったく同じで、約300kmを1周というオーダー。タイムチェック間の距離は大体50kmある。スペシャルテストは牧草地が主体のクロステストが5本、自然の地形を活かしたトレイルでのエンデューロテストが2本だ。テストの距離はいずれも5〜6kmで、一本の所要時間はおそらく6〜9分以内。1日のタイム合計はおおよそ1時間と予想できる。ワールドトロフィーを狙うトップチームは4名の合計でも10秒程度の僅差で初日を終えるだろう。

また少し旧い話になってしまうが、2001年に同地で行われた大会は、トレイル全体の難易度が比較的低いと評された6日間でもあった。そのことがあるだけに、地元クラブとしては、トレイルの難易度を上げることに注力したのかもしれない。一方でスペシャルテストはほとんどすべてワイドオープンなレイアウトで、その牧歌的な景色は、100年前から変わらないシックスデイズの伝統を感じさせるものだ。

チームジャパンの4名は、朝食の後、パルクフェルメから最も離れたテストの下見に出発した。これで全テストの下見も完了し、いよいよ明日のスタートを迎える。

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